お使いのForm 3L/Form 3BLをセットアップする
Form 3L/Form 3BLでプリントする準備をしましょう。ここでは、Form 3L/Form 3BLのセットアップ方法や使用法、ならびにレジンタンク、ビルドプラットフォームや自動レジン供給システムの使い方に関するベストプラクティスについて説明します。
プリンタの電源を入れます
プリンタの電源を入れるには:
付属の電源ケーブルの一方をプリンタの後ろ側にある電源ポートに接続し、もう一方をコンセントに差し込みます。
プリンタは自動的に起動します。

プリンタを初めて電源に繋ぐと、タッチスクリーンにプリンタを初めて利用するユーザ向けに一連の基本情報や手順が表示されます。この一連の基本情報や手順には、プリンタに各種消耗品(レジンタンク、レジンカートリッジやビルドプラットフォーム)を装着する方法の説明や下記に挙げる様々なその他の詳細情報が含まれています。表示されるそうした手順に従って、プリンタを使用する準備を完了させます。
レジンタンクを装着する
レジンは、レジンカートリッジからレジンタンクに充填されます。プリント中、二本のレーザ光がレジンタンクの軟質フィルムを通って上向きに照射され、ビルドプラットフォームに置かれているレジンを硬化し、パーツをプリントしていきます。
警告:
レジンや溶剤は、皮膚刺激やアレルギー性皮膚反応を起こすことがあります。液体レジンやレジンが付着している表面や溶剤に触れる時は、手袋を着用してください。レジンが皮膚に付着したら、石鹸と水で念入りに洗い流してください。通告:
レジンタンクの中にレジンが入っている場合、タンクが5-10度以上傾くと、レジンがタンクの壁を越えて、こぼれ出す可能性が出てきます。レジンタンクを両手で水平に持ちます。タンクの底面の裏側の点検やクリーニングを行う時は、レジンタンクを空にするか、空にしない場合は、中のレジンがタンクからこぼれ出ないように細心の注意を払います。レジンタンクは、カートリッジから供給されるレジンを充填するための容器です。タンク内のレジンは、タンクの底のフィルムを通して照射されるレーザ光によって、ビルドプラットフォーム上で硬化します。
レジンタンクを装着するには:
1.プリンタのカバーを開きます。
2.タンクケースの蓋を外します。
3.レジンタンクの梱包材を取り除きます。
4.レジンタンクの両側に左右の手をそれぞれ添えながら、タンクを持ち上げます。
通告:
レジンタンクの底面の裏側に指紋または液体レジンが付かないようにしてください。5.レジンタンクの注ぎ口が右を向いた状態で、前面の端をプリンタ内のレールの上に置きます。
6.レジンタンクの両側に同じ力を加えるようにしながら、タンクがプリンタ本体の奥に届くま で、そのまま前方に押し込みます。レジンタンクをレール上の所定の位置まで十分に押し込んだら、磁石のようにカチッと引っ掛かる感触が得られ、タンクがその位置で固定されます。なお、この一連の押し込み動作には、必要以上に強い力を加えないようにしてください。レジンタンクが完全に装着するまで、プリンタはタンクを正しく認識しません。
7.プリンタの電源が入ると、タッチスクリーンにメッセージが表示され、通知音が鳴り、プリンタが装着されたレジンタンクをプリンタが検知すると、ステータスランプが点滅します。

ミキサーを装着する
各レジンタンクにはミキサーが付いています。このミキサーは、ビルドエリアから不純物などを取り除き、タンク内のレジンを攪拌し、プリントの均一性を高めます。ミキサーの上下の先に付いているスクレーパーは、ビルドプラットフォームと軟質フィルムにそれぞれ付着している不純物などを剥がして取り除きます。
ミキサーを装着するに:
プリンタのカバーを開きます。
ミキサーのアームを上に向け、ミキサーをレジンタンクの右側に向けます。
ミキサーをレジンタンクの中に入れ、平行に置きます。
磁石に引っ付くまでミキサーをレジンタンクの右端に押し込みます。

ビルドプラットフォームを装着する
ビルドプラットフォームは、パーツの各層をプリントする土台の役割を果たす面のことです。プリント中、ビルドプラットフォームはプラットフォームロックによって、ビルドプラットフォームキャリッジに固定されます。
通告:
ビルドプラットフォームをプリンタに装着する時やプリンタから取り外す時は、ビルドプラットフォームを両手で持つようにしてください。ビルドプラットフォームを装着するには:
プラットフォームロックを上げます。
ビルドプラットフォームをビルドプラットフォームキャリッジの位置に合わせます。
ビルドプラットフォームをビルドプラットフォームキャリッジに押し込みます。センサーがビルドプラットフォームを検知すると、ステータスランプが点滅します。
プラットフォームロックを下げ、ビルドプラットフォームを固定します。


レジンカートリッジを装着する
レジンカートリッジは、液体レジンを保管するための容器で、必要に応じて、この中のレジンがレジンタンクに供給されます。Form 3Lのビルド容積とレジンタンクは共に大容量のため、二本のレジンカートリッジを同時に使用できるように設計されています。
注記:
レジンカートリッジを一本だけ装着した状態でもプリントを開始できます。その場合、プリント中にタンク内のレジンが無くならないよう、プリンタを監視するようにしてください。レジンカートリッジを装着するには:
1.プリンタのカバーを閉じます。
2.毎回プリントを開始する前に、レジンカートリッジを振り、中のレジンを完全に混ぜ合わせるようにします。レジンカートリッジを保管している間、約二週間に一回、カートリッジを振るようにしてください。そうすることで、中のレジンがよく混ざり、次回プリントの品質を最大限に高めることができます。
3.各レジンカートリッジの底にある保護バルブカバーを外します。Formlabsでは、レジンカートリッジを保管している間、バイトバルブを常に保護するために、バルブカバーは捨てずに取っておくようにすることを推奨しています。
通告:
レジンカートリッジの底にある軟質のゴム製バイトバルブは取り外さないでください。このバイトバルブは、レジンが流れ出る量を調整するためのものです。バイトバルブを取り外すと、レジンが絶えず流れ出てしまい、プリンタがひどく損傷する原因になる恐れがあります。この原因によるプリンタの損傷や故障は、保証の対象外です。4.プリンタの右側にある二つのカートリッジスロットのうちの一つにレジンカートリッジの位置を合わせます。
5.レジンカートリッジをスロットにはめ込みます。レジンカートリッジを決まった一つの方向でしか、スロットにはめ込めることができません。
プリンタの電源が入ると、タッチスクリーンにメッセージが表示され、通知音が鳴り、プリンタが装着されたレジンカートリッジをプリンタが検知すると、ステータスランプが点滅します。
6.プリントを開始する前に、空気抜きキャップを開き、レジンが適切にレジンタンクに充填されるようにします。
7.同じ種類とバージョンのレジンが入っている二本目のレジンカートリッジをもう一方のスロットにはめ込みます。

ヒント:
装着したレジンカートリッジ内のレジンがレジンタンクに入っているレジンと同じ種類であることを必ず確認してください。Form 3L/Form 3BLでプリントする
これでプリンタのセットアップが完了しましたので:
準備を終えたモデルのプリントデータをアップロードして、プリントを開始する方法について学びます。
プリントが完了した後のパーツの後処理の方法について学びます。

最新の情報はこちらよりご確認ください。
https://support.formlabs.com/s/article/Setting-up-your-Form-3L-Form-3BL?language=ja