Form 3L/Form 3BLのエラーメッセージ
プリンタに何らかの異常が発生した場合、エラーメッセージとエラー内容の詳細がプリンタのタッチスクリーンに表示されます。

hboard settings(ダッシュボードの設定)を通じて、この記事にリストアップされているエラー、およびその他のプリントイベントに関するSMSまたはメール通知が受信できるように設定してください。
診断ログ
Formlabsのプリンタは、何らかの異常が発生した際、その問題の詳細情報を提供するための診断ログを保持しています。発生した問題についてユーザー投稿ページに連絡する際、早期解決が図れるように、これらの診断ログならびにその他の有益情報(観察結果や詳しい状況説明など)も同時に提供してください。
Wi-Fiまたはイーサネット経由でインターネットに接続しているプリンタの場合:
プリンタのHome(ホーム)画面の左下にあるレンチの形をしたアイコンをタップします。Settings(設定)メニューが開きます。
System(システム)をタップします。System(システム)メニューが開きます。
Upload Diagnostic Info(診断情報をアップロード)をタップします。診断情報をアップロードするかどうかを確認するメッセージが表示されます。
Next(次へ)をタップすると、アップロードが開始されます。アップロードが完了すると、確認メッセージが表示されます。
プリンタにログをアップロードできないことを示すエラーメッセージが表示された場合、アップロードに必要な記憶領域がプリンタに不足している可能性があります。Queue(キュー)のリストからプリントジョブを削除し、診断ログのアップロードに必要な記憶領域を確保してください。
プリンタを再起動して、もう一度アップロードを試みてください。
インターネットに接続していないプリンタの場合:
Formlabs SLA プリンタは、何らかの異常が発生した際、その問題の詳細情報を提供するための診断ログを保持しています。発生した問題についてユーザー投稿ページに連絡する際、早期解決が図れるように、これらの診断ログならびにその他の有益情報(観察結果や詳しい状況説明など)も同時に提供してください。
PreFormを開きます。
メニューバーで、File(ファイル)> Devices(プリンタ)の順にクリックします。Device List(プリンタ一覧)ウィンドウが開きます。
お使いのプリンタのシリアルネームを探し、選択します。選択したプリンタに関する詳細情報が記載されているPrinter Details(プリンタの詳細情報)ウィンドウが開きます。
Download Logs(ログをダウンロード)をクリックします。確認ウィンドウが表示されます。
Browse(閲覧)をクリックすると、診断ログをお使いのコンピュータ内の指定場所にダウンロードします。
OKをクリックします。診断ログは FORMLOGS形式で保存され、閲覧する場合も、暗号化された書式で表示されます。
ユーザー投稿ページに連絡する際は、診断ログファイルも提出してください。
PreFormにERROR_BAD_STATEというメッセージが表示された場合、アップロードに必要な記憶領域がプリンタに不足している可能性があります。Queue(キュー)のリストからプリントジョブを削除し、ログのアップロードに必要な記憶領域を確保してください。
プリンタを再起動して、もう一度アップロードを試みてください。
ここでネットワークや非ネットワークの接続オプションについて、さらに詳しい情報を入手できます。
Cartridge dispense error(カートリッジ供給エラー)
レジンを供給しようとしても、カートリッジから何も出てこない場合、プリンタにCartridge Dispense Error(カートリッジ供給エラー)と書かれたエラーメッセージが表示されます。通常、これはカートリッジが空であることを意味しています。各カートリッジには1リットルのレジンが入っており、1リットル分の供給が可能です。1リットル分の供給が完了したら、空になったカートリッジを廃棄し、新しいカートリッジを装着して、プリントを続行します。
カートリッジが空になっていないにもかかわらず、プリンタがレジンを供給しない場合、カートリッジ自体に問題があり、レジンの供給が妨げられている可能性があります。
カートリッジの空気抜きキャップが開いていることを確認します。キャップの内側を点検し、空気が抜けるのを妨げているものが何もないことを確認します。キャップを緩めてみてください。カートリッジの下にあるバイトバルブを確認し、絞ったときに開くようにします。
空気抜きキャップの内側を点検し、空気が抜けるのを妨げているものが何もないことを確認します。
空気抜きキャップを緩めてみてください。
カートリッジの下にあるバイトバルブを確認し、絞ったときに開くようにします。
Cartridge Low(カートリッジ内のレジンの残量が少なくなっています)
プリンタは、各プリント開始前にカートリッジ内のレジンの推定残量を確認します。レジンの推定供給量がパーツのプリント完成に不十分な場合、プリンタにCartridge Low(カートリッジ内のレジンの残量が少なくなっています)と書かれたエラーメッセージが表示されます。
タッチスクリーンに表示されているIgnore(無視)をタップすると、プリントを続行できます。但し、プリント中にプリンタのレジンがなくなった場合は、新しいカートリッジが装着されるまでプリントは一時中断します。長時間プリントが中断されると、プリントしたパーツに横線ができてしまう可能性があります。残量が少なくなったカートリッジは、プリント開始前に新しいカートリッジに取り換えておくことをお勧めします。もしくは、プリントを近くで監視し、カートリッジ内のレジンが空になったらすぐに新しいカートリッジを装着できるようにしてください。
Resin tank overfilled(レジンタンクにレジンが過剰充填されています)
レジンタンクが必要以上に充填された時、プリンタはこのエラーメッセージを表示します。レジンを少量ずつ注射器で吸い出すか、小さな使い捨てのカップですくい出し、別の容器に移し替えます。プリンタがレジンタンクのレジン過剰充填を誤って警告している場合は、タンク内に破片やその他の妨害物がないかを確認してください。
Missing resin tank and missing cartridge errors(レジンタンク/カートリッジが検知できないことを示すエラー)
すでに装着されているレジンカートリッジをプリンタが検知しない場合は、カートリッジのIDチップを点検し、間違いなく付いていて、汚れていないことを確認します。チップが汚れていたり、付いていなかったりすると、プリンタカートリッジを検出できなくなる可能性があります。

すでに装着されているレジンタンクをプリンタが検知しない場合は、レジンタンクを一旦プリンタから取り出し、もう一度装着し直してみてください。その際、プリンタ奥の行き止まりの地点まで確実に押し込んでください。
Resin tank and cartridge warning(レジンタンクとカートリッジに関する警告)
プリンタは、タンクとカートリッジ内のレジンの種類が現行のプリントジョブで指定されているレジンの種類と合致しているかを確認します。プリントジョブで指定されているレジンの種類と一致しない場合、プリンタはResin Tank and Cartridge Warning(レジンタンクとカートリッジに関する警告)と書かれたエラーメッセージを表示し、プリントジョブの設定と一致するタンクとカートリッジを装着するように促します。
Resin tank warning(レジンタンクに関する警告)
レジンカートリッジが先に装着され、タンク内のレジンがカートリッジ内のレジンと一致しない場合、プリンタの画面にResin Tank Warning(レジンタンクに関する警告)と書かれたエラーメッセージが表示されます。レジンタンクを取り外し、装着しているレジンカートリッジのレジンの種類と一致するタンクに入れ替えてください。
もしレジンタンクが未使用で、まったく汚れていないが、違う種類のレジン用としてプログラミングされていれば、Ignore(無視)をタップし、正しい種類のレジン用としてプログラミングし直してください。
Cartridge warning(カートリッジに関する警告)
レジンタンクが先に装着され、カートリッジ内のレジンがタンク内のレジンと一致しない場合、プリンタの画面にはCartridge Warning(カートリッジに関するへの警告)と書かれたエラーメッセージが表示されます。カートリッジを取り外し、タンク内のレジン一致するレジンが入っているカートリッジに入れ替えます。
Motors jammed (モーターが定位置に戻れません)
プリンタには、のモーターの動作を追跡するセンサーが取り付けられています。指定された時間内にモーターが元の位置に戻らない場合、プリンタの画面にはMotors Jammed (モーターが定位置に戻れません)と書かれたエラーメッセージが表示されます。
プリンタの動作経路に障害物があると、モーターが正常に動作できなくなる可能性があります。カバーを開き、ビルドプラットフォームとLight Processing Unit(LPU)内の点検します。障害となっているものを取り除き、ビルドプラットフォームとレジンタンクを一度取り外し、再装着します。
Heater error(ヒーターエラー)
プリンタは、60分を経過しても目標温度の30°C(86°F)に達しないと加熱するのを止めるように設計されています。作業環境の気温が非常に低い場合、加温サイクルを一回ではなく、複数回繰り返さないと、プリンタが目標の温度まで上昇しないことがあります。その場合、プリントを再起動し、もう一度初めから加熱し直してください。詳しくは、Maintaining resin temperature(レジンの温度を維持する)と題したサポート記事をご参照ください。
エラー 147
このエラーは、プリンタのテンショナーシステムが動かなくなった時に表示されます。このエラーは通常、ソフトウェアに問題がある時に発生します。プリンタのファームウェアが最新バージョンであることを確認した上で、プリンタを再起動すると、問題が解消されることがよくあります。このエラーメッセージが繰り返し表示する場合は、ユーザー投稿ページに連絡してください。
エラー293:造形中にリセット
造形ジョブの途中で不意にプリンタが自動的にシャットダウンし、再起動することがあります。その際、再起動後の画面にエラー 293と表示されます。これは、プリンタが造形ジョブを正常に終了しない場合に表示される一般的なエラーですこのエラーは通常、停電や電源ケーブルの緩みが原因で発生します。別のコンセントを試しても問題が解決しない場合は、ユーザー投稿ページにお問い合わせください。
停電や電圧低下が頻繁に起こる地域では、無停電電源装置(UPS)を購入してプリンタに接続することもご検討ください。
Cartridge Worn Out(カートリッジを交換する時期です)
各カートリッジは1リットルのレジンが入っており、1リットル分の供給が可能です。1リットル分の供給が完了したら、空になったカートリッジを廃棄し、新しいカートリッジを装着して、プリントを続行します。空になったカートリッジを新しいのに交換したら、プリントを再開します。
Mixer error(ミキサーエラー)
各プリントを開始する際、LPUの筐体がタンクミキサーを前後に押したり引いたりして、タンク内の端から端まで数回横断させます。この動作により、タンク内のレジンは撹拌し、同時にフィルムやビルドプラットフォームの上に硬化したレジンが残っていないかを確認します。
ミキサーが移動を妨げる硬化したレジンに遭遇すると、その磁石が、LPUの筐体に付いている磁石から離れ、プリンタがプリントを一時停止します。ミキサーは、このような動作をすることで、タンクフィルムを保護し、プリントの失敗が更に繰り返されるのを防ぐように設計されています。
警告:
レジンが肌に触れると、皮膚炎またはアレルギー性皮膚反応の原因になる恐れがあります。液体レジンまたはレジンで覆われた表面を触る時は、必ず手袋を着用してください。レジンが皮膚に付着したら、石鹸と水で念入りに洗い流してください。皮膚の洗浄に、手の除菌用ローションなど、アルコール成分が入っている溶剤は使用しないでください。プリンタがMixer error(ミキサーエラー)を表示したら、以下の手順に従って、このエラーに対応してください。
ビルドプラットフォームを取り外し、硬化したレジンやその他の破片が付着していないかを点検します。
レジンタンクを取り外し、ケース内に収めます。
タンクツールを使って、レジンタンクのフィルムを点検し、硬化したレジンやその他の破片が付着していないかを確認します。 ・硬化したレジンが見つかれば、タンクツールを使って取り除きます。
レジンタンクとビルドプラットフォームを再装着します。
プリントを再開します。
レジンタンクが新品で未使用の場合:
プリンタからレジンカートリッジを取り外します。
レジンカートリッジの上部にある空気抜きキャップを緩めて外します。
レジンカートリッジからレジンタンクにレジンを少量ずつ慎重に流し込み、軟質フィルムを薄くコーティングするようにします。
空気抜きキャップを交換します。
レジンカートリッジをプリンタに装着します。
プリントを再開します。
通告:
レジンタンクを点検したり、硬化したレジンをタンクから取り除いたりする時は、その作業にパーツリムーバルツール、スクレーパ、フラッシュカッターやその他の金属系のツールを使用しないでください。そうしたツールを使用すると、タンクのフィルムに傷をつけ、プリントの失敗および/またはレジンがタンクからこぼれる原因に繋がります。ビルドプラットフォームとレジンタンクのクリーニングを行っても、問題が解決しない場合は、ユーザー投稿ページにご連絡ください。
Printer tilted(プリンタが傾いています)
Formlabs SLA プリンタが最適に動作するのは、完全に水平になっている時です。水平でない場合は、タッチスクリーン上にプリンタを水平にするように促すメッセージが表示されます。水平状態は、プリンタのタッチスクリーン上でSettings(設定)> Printer Leveling(プリンタを水平にする)を順にタップしていくと確認できます。
タッチスクリーンに表示される指示に従って、付属のレベリングツールを使って プリンタが水平になるよう調整します。
Reset while printing(プリント中にリセットされました)
プリントジョブの実行中にプリンタの電源が一旦遮断されると、電力が戻ってもプリンタはプリントを再開しません。タッチスクリーン上にReset while printing(プリント中にリセットされました)と書かれたエラーメッセージが表示されます。予期せぬリセットが発生したら、ユーザー投稿ページにご連絡ください。
Wi-Fi Errors(Wi-Fi エラー)
プリンタは、接続の試行に対するWi-Fiのアクセスポイントの応答の内容に応じて、特定のエラーメッセージを表示します。Wi-Fi、USBまたはイーサネット経由で接続する方法について知りたい場合は、Connecting to your printer(お使いのプリンタに接続する)と題したサポート記事をご参照ください。
プリンタが接続できるように無線ネットワーク環境が設定されていることを、ネットワーク管理者に確認してください。Windows OSをご使用の場合は、アップル社が定めている手順に従って、Bonjourが正しくインストールされていることを確認します。このステップは接続に不可欠です。無線ネットワーク環境でアップロードできるようになるためには、PreFormがプリンタと同じネットワークに接続されている必要があります。
Invalid network key(ネットワークキーが無効です)
これは、パスワードが正しく入力されていない時に表示されるエラーメッセージです。ネットワークのパスワードを確認します。プリンタが接続できるように無線ネットワーク環境が設定されていることを、ネットワーク管理者に確認してください。
Connect failed (接続に失敗しました)
これは、プリンタが無線接続の構成に失敗し、ネットワークに接続できない時に表示されるエラーメッセージです。プリンタが接続できるように無線ネットワーク環境が設定されていることを、ネットワーク管理者に確認してください。
プリンタを工場出荷時の設定に戻すファクトリーリセットの手順
状況によっては、工場出荷時の設定に戻すファクトリーリセットを実行することで、プリンタの異常な動作が解消されることがあります。異常な動作には、未知のエラーメッセージの表示、ファームウェアの更新失敗、タッチスクリーンの無反応、PreFormへの接続トラブルなどが含まれます。
工場出荷時の状態に戻すファクト―リセットを実行すると、Queue(キュー)に保存しているプリントデータや登録したネットワーク接続の設定等、カスタマイズした設定がすべて消去されます。
工場出荷時の設定に戻すファクトリーリセットを実行するには:

プリンタの電源ケーブルを抜きます。
電源ケーブルをプリンタに繋ぎ直します。
スクリーン上にFormlabsのロゴが表示されたら、すぐにプリンタの裏側にあるUSBポートの下にあるリセットボタンを、タッチスクリーンにResetting to factory defaults...(工場出荷時のデフォルトにリセット)というメッセージが表示されるまで、押し続けます。リセットボタンを押すには、クリップやその他の小さな工具を使用する必要があるかもしれません。
ボタンを放します。
プリンタがの初期化をが開始する前に、タッチスクリーン上にFactory reset complete(工場出荷時の設定にリセット完了)と書かれたエラーメッセージが表示されます。
工場出荷時の設定に戻すファクトリーリセットに成功したかを確認したい時は、プリンタのタッチスクリーンに表示されているQueue(キュー)をタップします。リセットが成功していれば、プリントキューは空になっています。リセットしても異常な動作が解決しない場合は、ユーザー投稿ページにご連絡ください。
最新の情報はこちらからご確認ください。
https://support.formlabs.com/s/article/Form-3L-Form-3BL-error-messages?language=ja